先日、日本神経心理学会にオンラインで参加しました。いろいろなことが学べましたが、その中に『認知予備力』というキーワードがありました。
『認知予備力』とは、脳に認知症を引き起こすような変化(脳萎縮やアミロイドβ沈着など)が起きたとしても、認知機能を維持する力のことを言います。
『認知予備力』が高い人では、脳がかなり萎縮していても頭の働きが低下せずに生活できることがあるそうです。
では、どのような方の認知予備力が高いのでしょうか?
聞いた話で恐縮ですが、「教育」「仕事」「余暇活動」の3分野が関係しているということでした。
学校で勉強した期間が長い人、仕事を長くしていた人、頭を使ったり人と関わったりするような趣味を頻回にしている人で、『認知予備力』が高いようです。
ただ、今言われても、学校はとっくに卒業している、仕事も定年退職した後だという方も多いでしょう。
「余暇活動」・・・これはまだ間に合います!
空いている時間に趣味を楽しんだり人と交流をしたり、積極的に余暇活動を行って「認知予備力」を高めてはいかがでしょうか。
記事担当:ST茂木