言語聴覚士の役割としてその名の通り、言語機能のリハビリはもちろんですが、
摂食嚥下リハビリテーション(食べる機能の練習)があります。
今回は、摂食嚥下訓練での必須アイテムをご紹介します。
摂食嚥下リハビリテーションの適応となる患者さんには、“ちょっと食べるのが苦手”な方から、“今は口から食べられません”という方など、様々な重症度・症状があります。
摂食嚥下リハビリテーションで私達言語聴覚士が実施する手法として《冷圧刺激》というものがあります。
その手法で、必須アイテムとも言える「アイス綿棒」という物品を使用します。
文字通り《アイス(凍らせた)・綿棒》です。
そんな物を、なぜ使うかというと・・・
口の中の上顎(前口蓋弓といいます。)に、冷刺激を伴う触圧刺激(冷やしながら押す事)を加えることで、飲み込むまでの時間を短くし、誤嚥の頻度を減少させる効果があるとされます。
刺激を受け、実際にゴックンという喉の動きを出すことによって、飲み込みに必要な筋肉の維持向上にも効果があります。
実際に飲食が出来ない摂食嚥下障害の患者さんでの練習では、ほとんどの場合に使用しています。
「アイス綿棒」は、スタッフの手作業で準備します!
①使用物品:綿棒(太)・水・ラップ
②作成
③保管
多めに作成し、いつでも使えるようにしています。
アイス綿棒を使わない日は無いかもしれません(^^)/。
ST勝見