群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

上肢用ロボット型運動訓練装置「ReoGo-J」導入しました

 11月7日に、作業療法部門に上肢用ロボット型運動訓練装置「ReoGo-J」を導入しました。
 全国的にも、まだ、「ReoGo-J」を導入している病院等が少ないと思います(当院は全国で最初の納品!シリアルナンバー2)ので、その紹介と今後の展望についてお知らせします。
 
ReoGo-Jとは?

 「ReoGo-J」は、イスラエルの企業が開発した機器「ReoGo」を帝人ファーマ株式会社(TEIJIN)が日本人向けに改良したものです。脳卒中などで麻痺をしてしまった上肢に対して、麻痺している上肢をアームに載せ、モニターに表示される目標点に向けて、そのアームを3次元で動かすことで、関節癒着や拘縮の予防、関節可動域の改善などが期待できる、世界的にも数少ない上肢用リハビリロボットです。


イメージ 1
イスラエル製「ReoGo」:本体は大きな物です
     
イメージ 2
TEIJIN製「ReoGo-J」:日本人向けにコンパクトになっています
 
どのような特徴があるの?
  1. 麻痺状態に合わせたリハビリが可能です
     放射状や円状など軌道の異なる17種類のアームの動きと、介助度の異なる5種類のモード、および負荷や速度を組み合わせにより設定することが可能です。さらにはアームの動きを3次元で設定できるため、療法士によるリハビリと同様に、患者さんの麻痺状態に合わせた適切なリハビリが可能です。
    イメージ 3イメージ 4
  1. 上肢機能の改善が期待できます
 近年の脳研究では、患者さん自らの意志で麻痺した腕を動かすことは、脳の上肢機能に関わる部位への刺激が増加して脳の機能回復が促進され、上肢の運動機能改善が期待できるとされています。「ReoGo-J」は、患者さん自らの意志でアームを動かす設定が可能であるため、同様の改善効果を期待することができます。「ReoGo」の臨床研究においては、患者さんによる自主訓練を「ReoGo」を使った訓練に置き換えた場合に、上肢の運動機能を評価する指標の変化量が2.5倍に増加したという研究成果も発表されています(*4)
(*4)Takahashi K, et al: Stroke 2016; 47 (5): 1385-1388

3. 療法士の個別訓練時間以外にも上肢機能訓練ができる可能性が広がります
 療法士が患者さんの身体を支えてリハビリを行う代わりに、「ReoGo-J」を使ってリハビリを行うことができますし、療法士の徒手に比べ動かした量や方向がわかりやすく、どのように動かせるのか確認もしやすいという特徴があります。従って能動的な上肢のリハビリの量が増やせる可能性があります。
 
 
 以上簡単ですが、「ReoGo-J」の紹介をさせていただきました。
 
当院では、販売前の平成2712月頃より、市場性調査の名目で「ReoGo-J」を試用してきました。作業療法部門では、リハビリロボットを導入することは初めてであったので、「患者さんの治療として有効」か「療法士の受け入れ感はどうか」等を、プロジェクトチームを作り検証してきました。その結果「ReoGo-J」を導入することは、「患者さんの改善に有効」と考え、正式に導入することができました。

 今後も、真心を込め、「ReoGo-J」を活用し、「患者さんの笑顔のために」アプローチしたいと考えています。


                 作業療法室長 関