群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリを施行。HAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなど、ロボットリハも稼働中。多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。

「前頭前野について②」

 前回、前頭前野の場所と働きについて説明しましたが、今回は前頭前野の働きが低下してしまった場合にどのような症状が現れるのかを説明していきたいと思います。

 

 まずはおさらいですが、前頭前野の働きには

①思考する ②行動を抑制する ③コミュニケーション(対話)をする

④意思決定をする ⑤情動(感情)を制御する ⑥記憶をコントロールする

⑦意識・注意を集中する ⑧注意を分散する ⑨やる気を出す

というものがありました。

 

 これらの働きが低下してしまった場合、例えば、1つのことに集中できず注意散漫になってしまう、感情を抑えられずすぐに怒ってしまう、予定を立てられずどうして良いか分からなくなってしまうなどの症状が出ることがあります。

 そのような症状が進行してしまった場合、運転中に前後左右や対向車・歩行者・ブレーキなどの様々な情報に注意を分散することが難しくなり判断が遅れて事故を起こす危険が出てくる、仕事の予定を素早く立てられずどうしたらいいのかが分からなくなる、夕飯の用意が段取り良くできず時間がかかってしまう、といったように生活の中でも支障が出てきてしまうかもしれません。

 

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 逆に、前頭前野の働きが活発になると、頭の回転が速くなり処理スピードが増す、やる気が出ることで思考力・行動力が向上するなど、仕事や生活面に良い影響が見られる可能性があります。

 いつまでも元気な脳を保つためには、前頭前野の働きを保っていく必要があります。

 

 次回は、前頭前野を含む前頭葉の働きを保っていくためにはどんなことをしたら良いのか・・・について触れようと思います。

 

                                                                                                                                                    ST茂木