群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

今年度の退院前訪問指導相談件数

 退院前訪問指導を実施しています。

 

 これはある程度長期間、入院すると見込まれる患者さんが円滑に退院できるように、入院中に患者さんの家を訪問し、病状、家屋構造、介護力等を考慮しながら、患者又はその家族等、退院後に看護する方に対し、退院後の在宅療養上必要と考える指導等を行います。リハスタッフが赴く場合、住宅改修指導を伴うことが多くなっています。

              

 当院はこれに積極的に取り組んでおりますが、山間部にあるため、指導を行う範囲を限定しています。基本的には吾妻郡内と渋川市という範囲を決めさせていただいていますが、患者さん、御家族ともに要請が多く、前橋・高崎でも実施させていただく場合もありました。

 

 すべての退院前訪問指導はまず私に相談するというルールができていますが、昨年度一年間の退院前訪問指導相談件数はおよそ100件でした。コロナ禍で何度か訪問指導が中止になった期間があることも影響しています。

 

 さて、今年度も明日を残すのみとなりましたが、相談件数を確認したところ、130件を超えました(前年比30%増)。実際に伺った例は、4月に入ってから正確な実施件数を検証しますが、件数はもう少し少ないと思います。

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 とはいえこの件数上昇は、御家族の要望が増えていることもありますが、カンファレンスで医師から要請を受けることも増えています。面会がほとんどできていませんので、患者さんと御家族の退院後のイメージがバラバラですから、このあたりの摺り合わせも含め、実際にご自宅に伺うことはかなり有用だと思います。

 

 しかし、回復期リハ病棟では、退院前訪問指導料は算定できません。従って病院側からしてみるとすべて持ち出しということにあります。こういった事情もあり、PTOTが退院前訪問指導に関われる時間を、最大で半日(入院中1回のみ)とさせていただいております。行き帰りの移動も含めた時間ですので、ご理解くださいますようお願い致します。

 

                           記事担当:部長さかもと