コミュニケーションにはバーバルコミュニケーション(言語を使う)とノンバーバルコミュニケーションがあります。今回はこのノンバーバルコミュニケーションについてお話しします。
そもそもノンバーバルコミュニケーションとは何なのか?と思う方もいるかもしれませんが、ジェスチャーや表情、声の調子(声の大きさ・高さ)、パーソナルスペースや香り、服装などの言語以外の要素の事です。
アメリカの心理学者であるアルバート・メラビアン氏が唱えた「メラビアンの法則」というものがあり、コミュニケーションにおいて話の受け手が受け取る情報を100と仮定した場合、話し手から受け取る情報として「言語情報は7%」「非言語情報は計93%」になるそうです。
このノンバーバルコミュニケーションは相手に安心感や話しやすい雰囲気を作り、患者さんとの信頼関係を築くうえでも重要だと思っています。また、失語症の方とのやりとりでは理解が深まることもあります。
同じ「おはよう」と言う挨拶でも無表情でボソボソ低い声でと言われるより、笑顔で元気に明るく言われた方が、印象が良いと思います。コロナ禍でお互いマスクをしているので表情も伝わりにくいかもしれませんが、患者さんに『この人恐そうで話しにくい。本音は言えないな』より『この人なら話しやすそう。何でも話せるかも』と思っていただけるよう、ご挨拶していきたいと思います。
記事担当:ST田村