群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

起床時の脈拍、血圧

 激しい運動をすれば血圧が上がりますが、普段の生活でも血圧は変動しています。

 血圧は一定ではないので、一回の測定では決められません。なぜなら、血圧は食事や運動、ストレス、気温変化で変動しているからです。

 

 24時間血圧計で測定すると、血圧は朝起きてから徐々に上昇し、日中に高くなります。夜になるにつれて下がり、睡眠中には更に下降します。

 この日内変動は、自律神経の活動と関わりがあります。この自律神経には、交感神経と副交感神経の2種類があり、一方の活動が活発な時、もう一方の活動が弱くなるという特徴があります。血圧は交感神経が活発な日中に上昇し、副交感神経が活発になる夜中には下降します。

 しかし、下の図のように起床時に血圧が急に高くなる方がいらっしゃいます。

 このような方では脳卒中になりやすいようです。

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 また、夜間を中心に血圧の上昇を認める方もいらっしゃいます。睡眠時無呼吸症候群の患者さんに多く、心疾患や突然死の原因になると言えるでしょう。

 

 交感神経の緊張具合を見るために、スポーツ医学では、起床時心拍数をとるそうです。

 スポーツ心臓を持つといわれる彼らは、心拍数1分間に50拍前後といわれますが、運動量を増やし、疲労が蓄積してくると、起床時心拍数が5拍/分程度あがり、55拍毎分になるそうです。わずか5拍の差ですが、交感神経優位であることは間違いないでしょう。

 

 普段運動を強くやっていない方では、安静時心拍数はこんなに下がりません。

 脈拍数は人によって違いますので、起きたらすぐに計測して自分の通常の状態がどのくらいであるのかを知っておくと良いでしょう。

 

 普段と比べ、5拍以上あがっている場合は、疲れがたまっていますので、睡眠や休憩を多く取るようにしてください。

 

 下のグラフはあるスポーツの代表合宿を行ったときのデータです。

 

 このチームでは、前半運動量を強く、後半はコンディショニングを目的に調整が中心となり、トレーニング時間も短くなったそうです。

 

 その結果、安静時心拍は前半が高く、

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 コルチゾールというトレーニングのストレスを反映する数値も、合宿前半の方が高くなっています。

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 自分が行っている運動量が適正なのかは、起床時の血圧や心拍数にきくと良いでしょう。

                        記事担当:部長さかもと