先日作業療法士協会が主催する、地域支援事業に関する臨時Web研修会に参加してきました。
他士会とのディスカッションがメインであり、「他団体と協調しつつ、OTの特性を売り込むための具体的戦略」をテーマに群馬県県士会代表として群馬県の現状を報告してきました。
他県の県士会の取り組みなど聞くことで、群馬県の課題と展望を把握することができ、研修会を通してとても有意義な時間を過ごすことが出来ました。
今回の研修で、ある先生のエピソードに感銘をうけたので紹介させていただきます。
ある日のこと。
80代の男性3人がOTの先生に助けを求めてきたそうです。その1人の方は老人会の会長さんで「このコロナ禍で歩けなくなったり、転がる人が増えてどんどん友達がいなくなっていく。どうにかしてくれ」と相談に来たそうです。
このコロナ禍で要介護認定者が増加しているという話しを聞いた事があります。
今必要とされているときに、リハビリ職が出来ることは何なのか?
身近なことでも良いので始められることはないのか?
なんとかしたいという気持ちはあるが、何から始めたら良いのか?
自分はいつもリハビリ職が病院でしか会えない存在ではなく、身近で困ったときに相談しやすい存在として、当たり前のように地域に出られたら良いなと考えております。
危機感と使命感を強く抱いた、そんな瞬間でした。
記事担当:OT山口一幸