昨日お約束したとおり、こんな時間ですが、今日中にお話ししたいと思います。
入院時から介助量が少ない方が、退院時に自立する割合が高いという、当然のことを言っているだけかもしれません。
しかし、これを目安としてとらえ、患者さんにはさらなる高みを目指していただきたいと思います。
今回は、トイレ動作だけに絞り、トイレ移乗などほかの要素は含みません。
まずは、入院時に全介助、または最大介助の患者さんの退院時トイレ動作自立割合です。
修正自立の患者さんが多くなっていますが、手すりがあればトイレ動作ができる方です。入院時に介助量が多くても、退院時には半数以上の患者さんが、トイレ動作ができるようになっています。ちなみに最大介助は動作の25%~49%くらいできる状態です。
次に、入院時に中等度介助と最小介助の方々です。
7例しかいなかったので、はっきりとは言えませんが、全員がトイレ動作自立していました。入院時から介助量が少ないということは、それだけ自立する可能性が高くなると言えます。
最後に入院時から見守りでトイレ動作ができた患者さんの、退院時自立度です。
36例いましたが、全員がトイレ動作自立しました。手すりを必要とした方は5例。86%が手すりもないトイレが可能になりました。
FIMは病棟で実施している日常生活活動を表しています。
夜はしていないとか、できるけど不安なので看護師さんにしてもらっているなどの場合には減点されます(自立とは判断されない)。
また、病院ではしないけど、家に帰ったらできるとおっしゃる患者さんもいらっしゃいますが、病院でやらないことは、たぶん家でもできませんし、しませんので、病院で確実に試しておくべきだと思います。
安全に配慮し、皆さんが自立できますようサポートさせてください。
記事担当:部長さかもと