千葉大学のTakashi Sato氏らの報告です。
慢性腰痛の患者を対象として、
20名の患者(男性9名、女性11名、平均年齢49.3歳)をRFA群とし、RFAゲームを週1回、40分間(アドベンチャーモード30分+腰痛改善プログラム10分)、8週間実施
20名の患者(男性12名、女性8名、平均年齢55.60歳)を対照群とし、8週間の内服治療を実施
二群に分けて痛みなどの変化を検討しました。
ちなみに、RFAとは
これのこと。(リングフィットアドベンチャーです)
クスリとゲームを比較するなんて、チャレンジングな企画です。
結果ですが、
RFA群では,8週間のRFA ゲーミングにより,腰痛,臀部痛,痛みの自己効力感が有意に改善
下肢のしびれ,痛みの破局回避,運動恐怖症には有意な改善はなかったとのこと。
対照群では、8週間の内服治療後に有意な改善は認められなかったそう。
クスリの効果を上回った。
結論
RFAは、慢性腰痛患者の痛みの自己効力感を高め、痛みを軽減したとのこと。
簡単にいうと
週に1回RFAを行ったグループに、この「痛みへの自己効力感」を調べるアンケート調査(PESQ)を行うと、以前と比べて点数が高まっていた。
お薬を処方されたグループに変化はなかった。
「腰痛持ちの人に、リングフィットアドベンチャーをやってもらったところ、痛み止めの薬を処方するより、痛みが改善する人が多かった」ということです。
週1回で良いらしい。
腰痛改善プログラムが入っているのも泣かせる設定です。
機会があれば試してみたいと思います。
記事担当:部長さかもと
Effects of Nintendo Ring Fit Adventure Exergame on Pain and Psychological Factors in Patients with Chronic Low Back Pain
Games for Health Journal誌オンライン版2021年4月22日号