ただいま3階リハビリ室ベランダが整備され、花が見頃になっております。
思わずお茶したくなるベランダを目指し、職員・患者様の力を借りてここまで整備することが出来ました。
今の見ごろはモッコウバラです。
私は勝手に奇跡のバラと呼んでいますが、私の入職前から植えられており毎年この時期に花を咲かせます。誰が何か手入れをしているわけではないのですが、花を咲かせる生命力は是非皆様に見ていただきたいと思います。
本題に戻りますが、病院にいると今までやっていた趣味や役割が制限され、場合によっては主体的な活動が出来ず、受身的になりやすくなると感じることがあります。長期の入院でリハビリのモチベーションを維持することは大変だと思います。
群リハの園芸係では、主体的に動ける機会や役割を作り出す意味でもベランダの活用を考えております。ベランダに行く!その為にベッドから起きて、身支度を調えて、トイレに行って、自分の意思で移動して、ベランダで作業して、お茶を飲む。1つの目的動作に対して様々な活動が連鎖して、それが自分の意思で行われる。それが作業療法の醍醐味でもあるのかなと思います。
では自らの意思でベランダに行きたくなるためにどうしたらよいか?園芸係ではボランティアカードを作成し、患者さんの「ベランダに行きたい」を引き出せないかと考えております。
昇進制度を設けており、園芸マスターを目指すことを動機づけとして活動する機会が増えてくれたら幸いです。
患者さんの多くは畑関係に携わっている方が多い印象です。病気で諦めず退院してからも何かしらの形で継続出来る様作業療法士として関われたらなと感じております。
まだまだ始めたばかりの取り組みなのでこれから沢山の園芸マスターが誕生し、退院後の生活でも何かを始めるきっかけになれれば、作業療法士としてこの上ない喜びであると思います。
今日も患者さんのお力を借りてベランダが整備されております。
記事担当:OT山口(一)