口腔ケアとは、歯を磨くだけではありません。
歯茎、舌、粘膜など口の中の全てから入れ歯まで含めて考えます。
したがって一般的に「口を清潔に保つこと」だと思われがちですが、実は口だけでなく体全体を健康に保つために必要なケアであると考えています。
なぜ口を清潔に保つことが体の健康に密接しているかというと、口腔状態の悪化は食べる、飲む動作がスムーズに行えなくなるため、栄養の摂取が十分にできなくなります。
十分に栄養が摂取できないと、運動不足に陥り、運動能力の低下やそれに伴う認知症の進行が発生する可能性があります。
また口腔内の細菌が肺に入って起こるのが「誤嚥性肺炎」です。
口腔内の汚れや細菌を減らすことは、誤嚥性肺炎の予防につながります。
誤嚥性肺炎は高齢者の命にかかわることもある怖い病気なので、しっかり予防することが重要です。
健康を維持していくためにも、まずはしっかり歯みがきを行ったり、うがいの頻度を増やしたりするところからはじめていただきたいと思います。
記事担当:ST青木