患者さんが持つ役割について聞いています。
一人暮らしだから仕方なく自分でやっているという方もいらっしゃいますが、退院後何らかの役割を持っているとしている方が8割を占めました。
作業療法が効果を発揮しているかはわかりませんが、かなりの方が退院後も頑張っていらっしゃる状況が見て取れました。
役割と転倒の比率を見ると、屋外や家庭外の社会的役割を持つアクティブな方は、転ぶ比率が低いようです。
それぞれの群に何人いたかは不明ですので、統計的にはなにも言えませんが、屋外歩行自立者の転倒報告は1件しかありませんでした。
役割がなにもない人に比べ、屋内、屋外に関わらず、何か役割を持つことで、退院後ADLがよくなったと答える方の割合が上がりました。
さらに、家庭外の地域の役員であるとか、仕事を持つことによってさらにその比率が上がるといえ、他人の面倒を見ることは自身の主観的健康観をよくすることにもつながりそうです。
まさに、”情けは人のためならず”という結果になりました。