群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

「生活とリハビリ」

 ある日のテレビで「投資で1番良いのって何ですか?」という質問に、専門家が「1番良い投資は自分の健康にお金を投資することです。」と答えておりました。体に良い食事、運動、休養、リラクゼーション等に費やすことで自分への見返りが大きいという解説に思わず「そのとおりだ」と感心致しました。

 健康に対する取り組みは人それぞれだと思いますが、リハビリあるあるでよく「帰ったら何したら良いですか?」と聞かれる事があります。

 

 私は「普段生きることで行う事全てがリハビリになっていきますよ」と答えていますが、患者さんとしては筋トレや運動することがリハビリと捉えている人が多い印象です。もちろんプラスになると思いますが、三日坊主のことが多い私にとって継続させることがとても大変であり根気がいることだと思います。

 介護予防教室で普段している運動を聞くと、多くが「ウォーキング」という返答が返ってきます。下図は健康長寿研究所のHPに掲載されており、1年の1日平均歩数が8,000歩以上で、その内、その人にとっての中強度活動(速歩きなど)時間が20分以上含まれていることが健康維持・増進、健康寿命の延伸に期待されるそうです。

※中之条研究健康長寿研究所HPより引用

 

 生活もあって仕事や子育てや役割があって、かつ8000歩以上歩いて、20分は早歩きしてと考えると、人によってはハードに感じるのではないでしょうか?

 

 個人的な意見として、久しぶりの休日に掃除や草むしりをすると仕事以上に疲れるのは私だけでしょうか?。

 洗濯物も干さなくて良くて、御飯は頼めば出てくるようなホテル生活を味わうとどんなに楽かと感じてしまいます。

 実は1つの生活行為を10分間実施した歩数に換算すると、掃除は1083歩、草むしり1140歩、洗濯1140歩にもなるそうです。(群馬県作業療法士会、健康増進のためのワンポイントアドバイスより)

 これも十分な運動であり、だから私は生活することもリハビリと考えています。大事なのは今ある生活の中に、自然と運動を取り込むことで、少しでも人生の中で健康である時間を増やすことではないでしょうか。

 これを機に自分の生活を見直し、1年先、5年先、10年先にどのような自分でいたいか目標を考えてみるのはいかがでしょうか?

 

ちなみに

  • 1年後の私

群馬県民マラソンで10㎞完走

第33回ぐんまマラソン 【公式】

  • 5年後の私

子供と一緒に谷川岳登頂

梅雨の晴れ間を狙って、ちょうど残雪の消えた谷川岳へ。ロープウェイを使って夏山を満喫する - 山と溪谷オンライン

  • 10年後の私

子供の運動会等で足がもつれないで一緒にかけっこに出る


                              記事担当:OT室