最近、退院後のアンケートが帰ってきて、その内容が委員会で波紋を呼びました。
「転んでしまって、起こし方がわかりません。起きられなかったので、デーサービスの職員が来るまで、床で寝ていました。」というものです。
リハスタッフの介助指導は「如何に安全に転ばないようにするか」に焦点が当てられ、安全に介助するにはどうしようかという視点で指導がなされています。
コロナ禍で面会ができず、結果、退院時の介助指導もほとんどできずに退院されていく患者さんが多かった時期です。
十分にお話しできず、自宅退院となってしまい、申し訳ありませんでした。
絵の表現だけではわかりにくいかもしれませんが、10数年前に理学療法室で作った介助冊子を発掘しましたので、ご参照ください。
左片麻痺の患者さん用です。右麻痺の方には反転して考えていただければと思います。黒い方が麻痺側です。
④のところで立てた左足がずれると、立ち上がりにくくなります。介護者が図のように手で支える事により安定性が増します。
転んで怪我してしまえばこの限りではありませんが、床から立ち上がる際の参考にしていただければと思います。
記事担当:部長さかもと