久しぶりにこんな写真を撮ってみましたが、当院に入院されていた方は懐かしい感じを持たれる方もいらっしゃると思います。
突き当たりの外来診療室受付まで、非常口の看板の下から片道50mあります。
往復で当然100mありますが、失語症の患者さんに装具を装着して、4点杖で50m歩き、休憩を入れて帰ってくる。30年近く前にはそんなリハビリを繰り返していました。
今現在よく使われている、大浴場に向かう周回コースができたのが平成15年頃ですので、その頃は直線一本勝負でした。
応用歩行も見た方が良いよと先輩に言われながらも、あまり時間を捻出することができなかった覚えもあります。
50m歩けるのに、なんで見守りが外せないんだろう?。と疑問に思いながら毎日臨床をしていました。
今となってはその理由がわかりますが、予後予測の本と言えば、二木先生の本くらいなもので、書籍も十分とはいえなかったのではないでしょうか。
それから評価方法が確立され、予後予測などの文献も増え、自前でデータベースを持ったり、脳卒中データ分析グループに参加したりすることによって、さまざまな知見が進んで来ました。
当時はせいぜいお山の大将でしたが、今は労せず「巨人の肩に立つ」ことができます。
特に脳卒中地域連携パスに関しては、県内で一番多く利用いただいているリハ病院だと思いますので、この利点を活かして今後も頑張っていきます。
年間受け入れ症例数があまりにも少ない疾患だと、何をしたら良いかアイデアを持つにも難しそうですので、リハ科としてある程度受け入れ症例数を持つ病院を選んだ方ががよいと思います。
記事担当:部長さかもと