群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中患者さんの歩行自立度

 これは、私が学生時代に発行された本の引用ですが、現在Amazonで確認したところ絶版でした(゜o゜;)。

 中古の価格も、発行時の2倍。すごいですね(^▽^;)。

 さて、今日はこの本からの引用です。さらに付け足しで少し思っていることをお話ししたいと思います。

 

 脳卒中患者さんが入院からベッド上生活が自立した期間により、最終的に歩行自立度がどのようになるかを表しており、一番右が歩行自立した患者の割合を示しています。

f:id:sawatarispa:20190910175231j:plain

入院後にベッド上生活が自立した時期別、最終歩行自立度

 この本に書かれている時代には回復期リハ病棟や地域包括ケア病棟はありませんでした。従って、脳卒中になって最初に入院した病院に数ヶ月入院した結果を表しています。

 

 二木先生は、入院後1ヶ月以内にベッド上生活が自立できれば、最終的にほとんどの方が歩行自立するとしています。これを現在にあてはめて、回復期リハ病棟入院時に座位がとれていたかで歩行自立度を確認したところ、8割以上の方が歩行自立していました。現在でもほぼ同じことが言えますが、これは回復期リハに転棟した時期によらず、同じ割合で歩行自立していました。

 

 従って、1ヶ月以内にこだわらなくても、回復期に入棟するまでにベッド上生活が自立すれば、十分に歩行自立に至る可能性があると言えそうです。

             f:id:sawatarispa:20190910181131j:plain

 また、ここから考えられることは、脳卒中患者さんに限らず、できれば転院前にベッド上生活ができるようにしておくことです。してはいけない姿勢などもあるかもしれませんので、急性期病院のPTOTにしっかりお話しを聞いておいてください。これにより、より高い能力を獲得できると思います。

 

 リハビリ病院に移ってから頑張るからいいやというわけにはいきません。長期の安静臥床は体力を奪い、できる事を減らし、動かない学習を促進していきます。普段の生活を活動的にしておけば、その分活動できる範囲も広がっていくはずです。

 

 千里の道も一歩から。

 みなさん一緒にコツコツと頑張っていきましょう。

 

引用文献:二木立、上田敏 脳卒中の早期リハビリテーション第2版1992

 

                        記事担当:部長さかもと