群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

 「ちょっとした工夫を大切に」

 

突然ですが質問です。

 

こちらの消しゴム。どんな事に使う道具でしょうか?

 

                                     

 

そうです!!鉛筆で書いた文字を消すための道具です(餅ではないですね・・・)。

 

しかしこの消しゴム、ただ文字を消すためだけの道具ではないのです!

 

片手で小袋を開封する時に役立ってくれるのです!!

 

みなさんの頭の中に?マークが浮かんでいる事かと思います。

 

ご説明致します。

 

入院生活中は小袋を開封しなければならない場面が意外と多くあります。

お食事の時に召し上がって頂く味のりやふりかけなどの小袋、お薬が入った

小袋など必ずと言っていいほど毎日小袋を開封しなければならない場面があります。

 

しかし片麻痺によって手先が動かせない時、小袋を開封がする事が難しくなってしまう事もあります。

 

そんな時ははさみでの開封を思いつきますが、麻痺のない方の手ではさみを

持って切ろうとしても小袋が固定されてないと上手に切るが難しく、場合に

よっては中身がこぼれ落ちてしまう可能性もあります。

 

そこで役に立つのが2つの消しゴムです。

 

     

このように2つの消しゴムで小袋を挟み込み、小袋を立たせた状態で固定ができます。

     

 

 滑り止めをつける事で安定性を高める事ができ、よりはさみで切りやすくなります。

 

 

このように本来の道具の使い方とは異なりますが、時にちょっとした工夫で

患者さんの抱えていらっしゃる不便さを解消できることもあります。

 

我々作業療法士は患者さんご自身でできる事を少しでも増やして頂けるように、さまざまなご提案をさせて頂いております。

 

                               記事担当:OT室