この機器ですが、当院での残り二年の継続採用が決まりました。
ここまでの紆余曲折は、年始の歩行リハビリテーション研究会が開催されれば、そこで発表したいと思います。
さて、この機器。リアルタイムに股関節の角度計測ができ、その数値をエクセルに落としてグラフ化できる機能を持っています。
そこで、人工股関節の患者さんに使ってみたらどうなったか、グラフで示したいと思います。
両方とも、5秒間の股関節の動きを測定しました。
波の数は変わらないのに、波の大きさは明らかに左が大きくなっていることがわかるのではないでしょうか。
このグラフは数回実施後ではなく、最初のアシスト開始直後に測定したもので、患者さんはまだあまり慣れていない状態です。
これから微調整しながら、波の大きさなどを調整していくことになります。
(まだ右の伸展が不十分です...)
痛みで股関節を動かさない生活を続けてきた患者さんですから、手術したからといっても、簡単に歩けるようになるわけではありません。
私もリハビリの技術屋ではありますが、歩行時の繊細な両脚介助は、できません。
機械に任せるところは任せて、歩幅を広げて歩くと、股関節周囲を含め、他の部位もかなり効いてきます。波及効果も狙えます。
今後もご活用いただきたいと思います。
記事担当:理学療法士 さかもと