群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

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脳卒中リスクに対する歩行時間の保護作用

1998~2000年からイギリスの健康な男性3000人あまりを11年間追跡調査した。

高齢男性の歩行時間と脳卒中リスクとの関係を調査し、以下の傾向を掴むことができたそうです。

 

・歩行時間が週に0~3時間の方に比べ、8~21時間の方は脳卒中リスクが3割低下し、週に22時間以上歩行する者の脳卒中リスクは6割低下した。

・この傾向は歩行の速度などに依らない。

 

距離やスピードではなく、週に何時間歩くかが脳卒中リスクに影響することがわかったとのこと。

 

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       グラフはさかもとが作成(単位は週あたりの時間)

 

年齢40~59歳の男性で、

週に25時間くらいまでの歩行は、脳卒中リスクを下げる意味がありそうで、

1日1~2時間の歩行は、脳卒中リスクを3~4割下げる効果があるものと考えられます。

 

速く歩かなくても良いとの事なので、散歩が脳卒中予防や再発予防のためにも使えそうですね。

 

引用文献

Protective Effect of Time Spent Walking on Risk of Stroke in Older Men.

                   Barbara J. Jefferis他 STROKEAHA