群馬リハビリテーション病院 リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。通常のリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使し、多くのリハスタッフで患者さんを担当させていただいております。

朝礼で話したこと

 先日、理学療法士が外線電話をしていました。

 あとで聞くと、退院先の維持期のリハで当院を退院した患者さんがうまくリハビリに乗ってこないとのこと。

 ケアマネジャーさんから、どうしたらいいでしょうかという相談があったようです。

 

 まず患者さん宅に電話してみたところ、維持期の理学療法士から当院で修得した移乗の方法について否定されてしまったとのこと。

 床に両足底をしっかり着くよう指導していたが、維持期のPTからはそれじゃダメだと指摘されたとのこと。

 当院の理学療法士との信頼関係がしっかりできていた事もあって、ご家族はこの理学療法士に不信感を持ったそうです。

 

 次いで、担当の維持期施設に電話。

 リハビリ担当の理学療法士以外のスタッフと15分ほど話をしましたが、担当に代わりますとの事で、その後また同じことを担当の理学療法士に話す羽目になりました。

 

 これだけでも心折れますが、まあこの理学療法士は丁寧に同じ事をお話しするわけです。

 

 でも、いかんせんこの相手先理学療法士、しっかり書いたはずの申し送りも全く読んでいない。

 

 さらに話す態度は悪く、タメ口(親しい人同志での話し方)。 

 訴えが強くなって何にもできません、お手上げとのこと。

 

 リハビリ何やってたの、と良く言えば親しい口調で聞くわけですこの方が。

 

 普通なら、この時点で答えたくなくなってしまいます。

 

 患者さんは長下肢装具を作成し、自宅退院しましたが、維持期の理学療法士は“装具は使いたくありません”とのこと。

 どうしてですかと聞くと“感覚入力を大事にしたいから・・”。装具使うと感覚なしで動けるのでしょうか。また装具は液体窒素による凍結と同じと考えているんでしょうか。

 

 しかも、平行棒内歩行練習しかしない。二木先生が1992年、脳卒中の早期リハビリテーションという本で語っていますが、平行棒内歩行は監視・介助歩行ですらないといっていいと思っているとのこと。

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 これは退院時に平行棒内歩行にとどまった患者さんでは、余程特殊な例でない限り退院した途端に歩けなくなるという研究結果から言っています。

 

 従ってリハビリは当然、平行棒内に止めてはいけません。

 長々と語ってしまいましたが、この理学療法士から学べることは、最低3つ。

 

 1.同職種で年齢差があったとしても、仕事の話をするには、敬語・もしくは丁寧語ですべきです。真摯に聞いていれば家族の不満についても話ができたかもしれません。

 

 2.折角作成いただいた申し送り等については、しっかり確認しておくことです。これをネタに話がつまれていく可能性があります。ベースの無い、砂上の楼閣ではそれ以上積めません。

 

 3.急性期や回復期のセラピストの思いを受け取るようにしましょう。例えその方法が間違っていたとしても、患者さんご家族がやっている方法を否定してしまっては本人達も混乱します。なぜその指導を受けることになったのでしょうか?と確認し、受け止めてから自分の思っている方向の提案を行ってはいかがでしょうか。

 

 まだ、言うとキリがありませんが、時々、この話を思いだして、反面教師としてご活用ください。

 

 という話をリハ部の朝礼でしました。

 

 この施設の悪口を言って言っているわけではありません。自分が対応に困ったとき、どんな問題があるのか良く考え、対応すべきと考えています。

 

 今年も楽しく元気に仲良くリハビリしたいと思います。

 どうぞ宜しくお願いします。

                            記事:さかもと