群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

リハ部の取り組み⑬

リハビリテーション栄養

 回復期リハを行っている患者には低栄養が多く、この低栄養の患者に栄養を考えずにリハだけ行っても、十分な効果が得られないどころか逆効果になることさえある。こんな報告が増えてきました。

 

 国際生活機能分類の心身機能の中には、摂食機能、消化機能、同化機能、体重維持機能、全般的代謝機能、水分・ミネラル・電解質バランスの機能といった栄養関連の項目が含まれています。

 

 つまり栄養障害は機能障害の 1 つであり,片麻痺,嚥下障害,高次脳機能障害などの機能障害と同様に、リハビリを行う上で必ず評価すべきものです。

 

 リハ栄養の主な内容は、低栄養や不適切な栄養管理下におけるリスク管理、リハの時間と負荷が増加した状況での適切な栄養管理、筋力・持久力などをより改善させる栄養管理の 3 つです。

 

            f:id:sawatarispa:20191021101711p:plain


 リハ栄養は,スポーツ栄養学や運動栄養学の考え方をリハに応用したものといえます。当院のようなリハ病院の方が低栄養の患者割合が高いとの報告があり、積極的なリハビリを提供する上では看過できない問題となっています。

 

 看護師・管理栄養士・理学療法士作業療法士・言語聴覚療法士・医師で委員会を立ちあげ定期的に活動を行っています。

 

   f:id:sawatarispa:20191021102229j:plain

 

 これは2012年に発表したものですが、日常生活機能評価で重症とされる患者さん112名の入退院時日常生活機能評価と機能的自立度評価法の利得を表したものです。当時は知識が不十分であったことから、アルブミン値だけで分割しましたが、それでも特にFIMでは利得の差が2倍という結果となりました。

 

 これがリハビリを行う際に、栄養状態に対しても関心を払うべきだという議論となり、活動の基礎となったと考えています。

 

                        記事担当:部長さかもと