今回は最近私がとても悩んだことの1つ。ポジショニングについてです。
ここでいうポジショニングとはベッド上での「快適な姿勢づくり」です。
目的としては褥瘡予防や拘縮予防、筋肉の緊張緩和などです。
私達は運動機能障害を持たれた方に対してクッションやタオルを使用して安全で適切な姿勢を保つ事を行っています。
知識の少ない私ですが先輩方にアドバイスをいただき姿勢の改善がみられた例を紹介します。
私が最近担当した方は円背が強く自力で寝返り、起き上がりが出来ませんでした。
そして、側臥位(横向き寝)になっていることが多く、脊柱と左大転子部に褥瘡ができやすい状況でした。
そのため、背面と大転子部にアクションパットを使用し、隙間に丸めた布団やクッションをつめて全身に圧が分散するよう調整しました。
上の画像は実際に行った、寝ていただく前の画像です。
この患者さんには、褥瘡にならないよう配慮したことで、実際退院まで褥瘡を防ぐことが出来ました。
様々な疾患や運動制限などをもつ患者さんがいらっしゃるので、個別に最適な姿勢調整を提案できるようになりたいと思います。
記事担当:PT田沼