まずは筋トレ・・ではなく、筋活動です。
変形性股関節症で痛みがある場合には、無理をしないようにします。
従って、重りなどの負荷はつかわないでください。
具体的には、こんな感じです。



股関節の状態が悪化すると、この筋肉をつかう頻度が減り、筋肉が弱ってきます。これを予防する目的で、一日20回前後は筋肉を動かしておいてください。
また、もう一つ行っておきたいものに、筋肉のストレッチングがあります。

まずは台などに寝て、脚を下に垂らします。適当な台がないときは、右膝を抱えるようにしても同じ効果があります。絵にある赤い部分が少し伸ばされたと感じる程度でよいでしょう。
10~20秒程度かけて、ゆっくり行ってください。

うつぶせで膝を曲げると、太腿の前や、股関節の前が伸ばされます。痛みで屈みがちになってしまう方には特に有効だと思います。


次にあぐらのような姿勢で足の裏を合わせ、体を少し前に倒します。
片方の脚を曲げて、もう一方を伸ばし、曲げた方の脚に向かって体を倒します。この二つの動作は、どちらも太腿の内側を効率的に伸ばせるでしょう。

次にに、立ったまま体を横に倒します。骨盤があまり動かないようにして横に倒すことで、腰回りの筋肉を伸ばすことができます。股関節症を患うと腰回りも硬くなってきます。

最後に、痛みや疲れが出てきたときには、上のような運動が良いでしょう。股関節を安定させる筋肉を直接動かすので、即時効果を認める運動です。
脚をこんなに大きく開く必要はありませんが、少し開いて、脚の裏側から見ると”バイバイ”しているように脚を転がしてください。
いかがでしょうか。変形性股関節症が進んでくると、筋肉に力が入りっぱなしになり、うまくリラックスできなくなってきます。
上の運動を定期的に行い、ラクになっていただきたいと思います。
記事担当:リハ部長さかもと