京都大学霊長類研究所の研究チームが分析して確認したとのことです。

ニホンザルは世界で最も北に住むサルで、冬に頻繁に温泉に入ることから、体を温めるのが目的だと考えられてきました。
今回の結果は、「サルは温泉により冬の寒さによるストレスを緩和し、繁殖や生存の可能性を高めていることが考えられた」としています。
研究チームは春と冬に、入浴する12頭のメスが温泉に漬かる時間などを観察しました。週に1回でも入浴したサルと、しなかったサルのふんに含まれるストレスホルモン「コルチゾール」の濃度を計測しました。

冬と春の入浴頻度比較
冬に入浴したサルは、していないサルに比べ、コルチゾール濃度が週平均で約20%低いことがわかりました。
統計学的に要因を分析した結果、温泉入浴が濃度低下に最も影響していることが分かったとのことです。

冬と春の入浴するサル(白)と入浴しないサル(灰)のコルチゾール濃度比較
春には入浴頻度が下がりますので、コルチゾール濃度に差がありませんでしたが、入浴頻度が増す冬では大きな違いが見られました。
冬に入浴した12頭のうち、8頭には春に子どもが生まれたそうです。
オスのサルはあまり温泉入浴しないようですが、サルでも温泉に浸かればストレス解消できるようです。
温泉つかってみませんか。