群馬脳卒中連携の会で今年もデータ解析を行っています。
今年はデータの統合に時間が掛かっており、解析も進みませんが、急性期病院のデータで基本動作の予後を調査してみました。
回復期の時期に入棟した病棟は、回復期リハ病棟、地域包括ケア病棟、療養病棟などがあり、詳細は不明ですが、関わっている病院は当院も含め、実に15病院に上ります。
脳卒中の患者さんが急性期病院を退院した後、当院のような2段目の病院でリハビリを行うわけですが(回復期とします)、回復期病棟入院時の立位自立度によって、回復期退院時の歩行自立度がどのような影響を受けるかを調査しています。
横軸が回復期入棟時の歩行自立度で、縦軸が回復期退棟時の歩行自立割合です。当然のことながら入院時に立位の自立度が高い方が、歩行自立する確率も高くなります。
回復期入棟時に立位が一人でとれると、90%以上で歩行自立にまで至ることがわかりました。
自立度が下がるとその分、自立する割合も減っていきますが、一番困るのは非実施という項目です。
実施しなかった、できなかった方では歩行自立に至った方はいませんでした。
何らかの理由で実施できないということはあるかもしれませんが、入院当初から立位、歩行という動作を積極的に行っておかないと、歩行自立割合を高めることは難しいとも言えると思います。