群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

発熱と尿路感染症で体力低下が著しかった例

今日は以前にもご紹介した体力低下が著しかった症例をご紹介します。以前に群馬県医師会報で報告したものです。


80歳台女性。既往に気管支喘息と慢性腎臓病があり、膝痛、発熱により偽痛風性関節炎と診断された。
治療経過で尿路感染症を発症し、自宅療養したところ、日常生活活動(食事、整容、更衣、排泄、入浴、移動)車いすレベルに落ち込み、認知面の記憶障害もみられた。
ご家族の希望もあり、当院回復期リハ病棟群馬県医師会員(医師)より紹介されました
当院、入院時には物盗られ妄想や被害妄想を認め、リハビリには拒否的でした。
また、日常生活活動(ADL)は食事に観察が必要な以外は、
すべて介助が必要な状態でした。
非常にやせ細っておられ、水分量調整及び、栄養管理を実施しました。

合わせて理学、作業、言語聴覚療法を行い、高次脳機能の賦活と動作改善を目的にリハビリを実施しました。

徐々に負荷量を増やしていき、入院1ヶ月後には押し車による歩行が病棟内で自立し、ヶ月時には更衣動作が自立。退院時には自宅での入浴も可能で、短距離であれば杖等なしで歩行可能、洗濯自立にまで至りました。


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介護保険では屋外歩行時のシルバーカー等の補助具やデイサービスなどを利用して精神面での賦活を提案し、自宅での環境調整と動作練習を施行後、自宅退院になりました。
紹介いただいた開業医の先生に情報提供を行い、既往症などについて引き続き診療いただいております。

体力低下に合わせ、栄養障害、認知障害などが合併する症例では、多くの時間を要します。ただ、自分の身の回りのことができなくなってそれを介護する生活では、生きる希望も湧きにくいのが現実だと思います。

自分のしたいことを見つけることができ、それを支援する。これがリハビリのすべきことでしょう。