群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

歩行可能高齢者と長期臥床高齢者の筋厚比較

 京都大学の池添らは、高齢者の廃用性筋委縮が生じやすい筋を特定するために超音波を用いて下肢の筋萎縮の程度を調べました。歩行可能な高齢者と長期臥床の高齢者を対象に、各筋の筋厚を測定しています。


 長期臥床の高齢者では、歩行可能な高齢者に比べて全体的に筋萎縮を認めました(廃用性筋萎縮)。


 中でも特に大腿四頭筋、ヒラメ筋の筋萎縮は著明であり、特異的に筋萎縮が生じています。池添ら, 2011


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歩行可能者を100%として長期臥床者が何%にあたるか、文献から作成

 筋萎縮が進む場所は大腿四頭筋、大殿筋、ヒラメ筋、脊柱起立筋など
で、いわゆる抗重力筋の筋力が先に低下すると考えられます。

抗重力筋は以下に示すもので、重力に逆らって立ち上がりや歩行の際に最も活躍する筋肉です。

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 長期臥床では重力に抗う機会が減りますので、筋萎縮が進むことも納得できますが、それにしても階段や歩行の際によく使う大腿四頭筋が健常の3割くらいまで下がってしまえば、歩くことも難しくなるでしょう。

 臥床は短期間で済ませ、離床して活動する生活を早く試みた方が良いと言えそうです。