6月28日、目黒のシンパシーホールにて認知症の診断を受けた当事者の方々の話を聞く機会がありました。施設長の方が利用者さんに話題を振りながら進行しており、普段のデイサービスに自分たちもいるような雰囲気で会に参加することが出来ました。
実際に地域で生活されている方の生活や認知症に対する当事者の方々のお話を聞くことは滅多に無い機会であり、皆様の話される内容全てに重みを感じ、とても内容の濃い時間になりました。
一番感じた事は講演会のタイトルにもあるように、認知症になっても人生は終わらないということです。これを登壇者のみなさんの話や表情を見て十分に感じることができました。
みなさんは認知症を消極的にだけ捉えるのでは無く、「個性」として捉えており、むしろ周囲の人達が認知症を大げさにしてしまっているのかもしれません。
認知症が重症化していくと日常生活に支障をきたし、家族や周囲の人への負担も多くなり自宅生活が困難となることがあります。
しかし今回のように認知症の方が役割をもてる環境があり、共有出来る仲間がいることは心理的なストレスを減らしその方らしい生活を送ることに繋がっているのではないかと感じます。そのためには周囲の方の理解が必要であり、認知症の理解を深めていく事や活躍できる場を提供する事が我々医療従事者の課題であると感じました。
担当 OT山口