当院では退院後アンケート調査と呼んでいますが、
どこの回復期リハ病棟でも行われていると思います。
当院では昨年委員会を立ち上げて、都合5名で毎月アンケート送付を行い、集計まで委員会で一括して実施し、病院の業務改善会議で報告し、周知を図っています。
しかし、54%もの回答が得られました。
高齢者のみの世帯も増えていることから、項目をかなり絞っています。
退院3ヶ月経過後の生活場所は、病院・施設合わせても5%と、
ほとんどの方が退院時の生活場所とは変化がなく過ごされていました。
退院後すぐに体調を崩されるとか、体力が落ちて入院されたとか、そのような事がなく、9割以上の方が自宅での生活が維持できているということがわかりました。
数例は誤嚥性肺炎などでの入院があるようですが、回復期リハ病棟として何とか一定の効果は出せているのではないかと思います。
また、ADL(食事、更衣、排泄、入浴、移動、コミュニケーション)は、退院の際と比べて良くなっていますかという質問に対しては、6割近くの方が、退院時よりも良くなっていると感じているとの事でした。
全体の14%が悪くなったと答えていますが、我々はホームエクササイズの指導を行うだけでなく、どうしたらその運動が継続できるかについて、または楽しく継続できるかについて、もっと関心をもっていくべきであると思います。
患者さんとしても、我々が提供する自宅で行うリハビリを行うだけではなく、どうやったら続けられるか、楽しくできるのかという視点を持って、療法士と自宅練習プログラムを作り上げられるよう、是非ご協力ください。