群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

第3回ぐんま自動車運転リハビリテーション研究会

新潟医療福祉大学、外川佑先生の講演会を聴講してきました。

まずは、様々な運転行動モデルに関してご説明いただきました。

自動車運転は、あらゆる要素の相互作用が絡む、
極めて複雑な行為であることを認識して、
様々なモデルを考慮しながら、
対象者の運転行動を予測したり、
対応していくことを考えるべき、と話されていました。

また、ドライビングシミュレータによる訓練と認知機能訓練との比較では、
訓練前後の比較では、どちらも実車評価において改善があるものの、

訓練後~6ヶ月後にはドライブシミュレータ訓練の方が効果が続き、

5年後には、ドライブシミュレータの方が運転を継続している率が高い傾向があったとのこと(有意差なし)。

さらにドライブシミュレータ訓練のRCT(ランダム化比較試験)では、
脳外傷後の軍人に
在宅リハビリ と 在宅リハビリ + ドライブシミュレータ
で比較したところ、

ドライブシミュレータを実施した方のパフォーマンスが改善を示し、
その項目は、
車線位置が調整できるようになった
ステアリングがうまく扱えた
不適切な停止やブレーキが改善した
不意なイベントへの対応ができるようになった
交通ルールが遵守できた
シミュレータの指示に従えた
運転中のイライラや、危険運転が減少した
という結果が出ているようです。Cox et al.2010

また、外川先生らの研究では、
ドライブシミュレータの訓練と、リプレイ機能を用いたフィードバックを行うと

急ブレーキの回数や、不適切な方向指示器の回数、速度超過などの項目に改善がみられ、

脳損傷の患者さんに見られがちな、運転技能の過大評価が改善され、
自己評価と他者評価の一致率が向上したとの結果が出ているようです。
(これからリハの業界紙に掲載されます)

現在でもリプレイ機能を活用して、運転の振り返りは行っていますが、
動画を見ながら振り返り、内省という作業ができれば、よりドライブシミュレータが有効に活用できそうです。

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当院にはこんなすごいものはありません(゜o゜;)