当院で最初に導入した、体重免荷式トレッドミル装置です。
これに関するお話しをひとつ。
古い文献ですが、歩行できない脳卒中患者さんに、(A期)部分免荷トレッドミル、(B期)通常理学療法でリハビリを実施しました。それぞれの介入期間は、3週間です。
結果
体重免荷トレッドミル練習で歩行能力が改善(p<0.05)。
機能(麻痺)の改善はみられませんでした。
歩行スピードも改善した(p<0.05)、とのことでした。
トレッドミル歩行は、課題指向型の反復練習を監視下で行え、より効果的だった。
歩行できない慢性期脳卒中患者には、有益な歩行練習であることがわかった。
従って、トレッドミルでの歩行練習は、短期間で歩行能力を改善させる手段である。
としています。
ここから言えることは、歩行しやすい環境を作り、歩数、距離を伸ばすことによって、歩けないを”歩ける”に変えることができるということです。
機械に頼りたくないとおっしゃる方もいますが、使えるものは何でも使って歩行できる環境を整えることで、歩く練習をすることが大事です。
できない環境では、できるようになりません。できる環境に身を置いてください。