REOGOを含む、使用経験などの講演を聴いてきました。
座長の先生も挨拶の中で、”リハビリ病院にはロボットが2ー3台あって当然の世の中が来る”と言われており、リハビリにおけるロボットのイノベーションに私達が関わらなくてはならないと強く感じました。
さて、本題のREOGO-Jですが、九州の病院の先生からご講演をいただきました。
思った以上に痛みの改善に対して効果を認めるそうで、上肢の動きが中等度から重度を対象として実施しており、高次脳機能障害を持つ方に対してや、身体失認・無視のある場合でも変化がみられ、結果的に体幹機能にまで変化が及んでいるとの事でした。
人に触られるのが嫌という方でも、機械でやってみましょうと伝え、動きを声かけでモニタリングすることによって、注意障害もあったが上肢の機能改善がみられたそうです。
他にもご意見として、ゲーム感覚で楽しいだとか、”誰にも干渉されずに使えるのは心地よいとおっしゃられた”というエピソードは、個別・徒手一辺倒の我々の作業療法を反省することにもなりそうです。
また、臨床的なヒントとしては、REOGOと同様の動きでADLに汎化されるものを課題として患者さんに提供しているとのこと。
機械練習を、実際のADLにどのように使うかはテーマとして考えるべきだと実感しました。

TOYOTAのWELWALK WW-1000についても有効性の講演があり、この考え方は我々も普段使っている内容が機器に応用されており、非常に参考になると感じました。
コストがかなり掛かり、片麻痺のみの適応であるのが難点ですが、考え方は通常のリハビリでも使えるものがありますので、活用して行きたいと思います。
