群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中後の運動は脳に有益

 脳卒中を経験者は、体系的な運動プログラムが身体だけでなく認知面にも有益であると報告されました。

 認知とは、思考、学習、理解、記憶などの重要な精神機能のこと。脳卒中になると脳への血流が低下し、認知力が損なわれることがあります。

 米国脳卒中協会(ASA)のDaniel Lackland氏は、

「この知見は新しいものではないが、どのような運動が有効であるかを明確に示すものだ」としている。

 たとえば、中等度の有酸素運動と筋力、バランスのトレーニングを併用することが、脳卒中患者の知的鋭敏さの向上に最も有効であるとされている。

「運動は身体の動きや筋力、生活の質だけでなく認知力も向上させる」


 今回は、600人超の脳卒中患者を対象とする臨床試験の結果を統合しました。

全体的には、運動をした患者は運動していない患者に比べて、特定の知的能力(注意力および処理速度)が優れていたとしている。


 長期間でなくても、412週間の運動プログラムで効果が認められたという。また、脳卒中から3カ月以上経過していても運動は有効だった。今回の被験者は脳卒中から平均約2.5年経過していた。


 最も効果のあったプログラムは筋力、バランス、ストレッチ、有酸素運動を合わせたもので、心拍数を上げ、汗をかくものがよいとOberlin氏は指摘している。しかし、激しい運動である必要はなく、ウォーキングマシンやリカベント型(背もたれ付き)エアロバイク、ローイングマシンも有益だという。


 Lackland氏は、運動は脳卒中からの回復を促す手段の1つにすぎないと指摘し、健康向上と再発防止のため、血圧コントロール、体重管理、禁煙、塩分制限などの「包括的な対策」が必要だと述べている。運動が脳卒中後の知能向上に効果をもたらす理由としては、脳への血行改善、新たな脳細胞の増殖と細胞間の接続の促進、炎症の軽減などが考えられると、説明している。


 継続的な有酸素運動は大事なようです。運動強度はLT以下でも良いとするものもあり、強い運動は要らないようです。

 LTについては後日説明したいと思います。