群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

それぞれの患者様にあった物を・・・その②

 前回の私の記事では歩行補助具の中でも杖の紹介をさせて頂きました。


 今回は、第二弾として歩行器についての紹介です!!

 

 歩行器は主に両手で操作するため、上肢の麻痺がない、もしくは軽度の人が対象となることが多いです。また、両手が使える人の中でも杖では安定して歩くことが難しい、もしくは長距離の歩行が難しい方も対象と考えています。


 当院では主に以下の5種類の歩行器を使用する事が多いです。


 1枚目の写真は、左からサークル型歩行器、四輪歩行車、シルバーカーです。


 2枚目の写真は、左が固定型歩行器、右が前輪付歩行器です。

 
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 『サークル型歩行器』は、両手でアームに掴まるか、肘から下をのせて歩く事が出来るため、手の力が入りにくい人でも使用する事が出来ます。しかし、タイヤが小さいため屋外歩行にはあまり適していません。


 『四輪歩行車』と『シルバーカー』は、ハンドルを握って操作します。ブレーキもついているため、安全に歩く事が出来ます。また、前方に荷物を入れるカゴがついているため、外を歩く時にも便利です。そして疲れた時に椅子としても利用できるため、杖での長距離歩行が難しい方にも最適です。


 『固定型歩行器』は、両手で歩行器を持ち上げ前方へ置き、身体を支えて前進します。四点支持のため、安定感は非常に高いですが、上肢の筋力が必要です。足の骨折の方で、上肢機能に問題のない人に最適です。座位からの立ち上がりにも使用できます。小回りも利きやすく、屋内歩行に適しています。


 『前輪付歩行器』は、固定型に前輪を付けたもので、後脚を少し持ち上げて前へ滑らせて使用します。安定感では固定式にやや劣りますが、操作性は良く、固定式よりも上肢の筋力が弱くても使用出来ることが特徴です。

 

 歩行器は操作性の良さから、選択を誤ると転倒に繋がる可能性もある為、慎重に選ぶ必要があります。歩行器を選ぶ上で重要なのは、『安定性』と『使用する環境に適しているか』だと、私は思います。

 歩行器を使用して自宅に帰る患者様も少なくはありません。その為、私たちセラピストは入院中に患者さんの身体機能だけでなく、生活環境もしっかり把握しなくてはなりません。


よく私たちは、患者さんに

「お家はどのあたりですか?」

「お家の周りは坂や砂利道はありますか?」

「お家の中に段差はありますか?」

など、患者様の体の調子だけでなく、お家のこと、その周りのことについて質問します。


 患者さんの事をよく知っているからこそ、適切な補助具を提案し歩行が自立することで、生活の質を上げることができると私は考えます(^^)

                              担当記者  鹿野