左右の脚で振り出す量が違うということがあります。これが左右非対称性ということですが、
入院リハビリによる脳卒中患者の歩行対称性の経時的変化の報告(Patterson KK, 2015)では、
リハビリにより歩行速度、動的バランスの改善率は高いが、歩行の対称性の改善は低いとしています。
脳卒中後のリハビリでは、歩行対称性の改善が課題です。
しかし、
本邦、大畑によれば、
慢性期脳卒中片麻痺患者16名、0.4m/s以上の歩行速度を持つものを対象とした研究で、
歩行ロボットにより,片麻痺者の歩行の特徴的な問題である時間対称性が改善し,ストライドの差が認められた。
また,非麻痺側接地後の両脚立脚期が短縮すると同時に、この時期の速度が増加したことが対称性の改善に役立ったと考えられる。
と報告しています。
この研究テーマは、
慢性期脳卒中片麻痺患者16名、0.4m/s以上の歩行速度を持つものを対象とした研究で、
歩行ロボット の使用により,歩行周期,歩行速度に変化はないが、
ストライド(重複歩距離)増加
非麻痺側接地後の両脚立脚期が減少
両脚支持時間の対称性改善
非麻痺側接地後の両脚立脚期と麻痺側遊脚期における重心移動距離の増加
を認めたとのこと。
また,非麻痺側接地後の両脚立脚期が短縮すると同時に、この時期の速度が増加したことが対称性の改善に役立ったと考えられる。
と報告しています。
この研究テーマは、
Honda製歩行アシストが脳損傷後片麻痺者の歩行対称性を改善するメカニズム
当院の担当理学療法士にご相談ください。