ヒートショックという言葉があります。
暖かい部屋から寒い部屋への移動をする際など、温度が急激に変化すると、血圧が急激に上下し、想像以上に心臓や血管に負担がかかります。体が震えるのは、急激な気温の変化による影響を抑えるための自己防衛機能ですが、負担が大きいと対応で きず、脳卒中や心筋梗塞など引き起こすことが増えます。これが「ヒートショック」です。
冬期には風呂場での事故が増え、やはりヒートショックが影響しているとされています。
これを防ぐには、脱衣所や浴室、トイレなど家の中で大きく温度変化が起きる環境にしないということが大切です。従って、使用前にこの部屋を暖めておくことも必要です。
これは久山町研究といわれるものですが、血圧が高くなるにつれて、脳卒中や心疾患になるリスクが上がるというデータです。
このような事故を減らす意味でも普段から血圧は正常に保っておきたいものです。
血圧を低めに保つ為に、ちょっと変わったデータをお示しします。
会社までの徒歩での通勤時間と、高血圧発症リスクです。
歩く時間が21分以上で、ほとんど歩かない人に比べ、3割程度高血圧になりにくいというデータです。毎朝駐車場から遠くて・・と嘆いている方もいらっしゃるかもしれませんが、実はそのお陰で、高血圧やひいては心臓病、脳卒中になりにくいという効果があります。
職場まで車で乗り付ける社長さんは、実は命を削って社員に健康になってもらおうとしているのかもしれません。