群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

脳卒中の予防

予防して おけば良かった 脳卒中

ということで第二回です。
私は理学療法士ですので、運動療法の観点から予防を一つ。

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 運動時間と、脳卒中・心臓病などの循環器病をすべて足した7万人の10年間追跡結果です。
 一日の歩行時間が30分を超えると死亡リスクが下がります。

 以下はこの研究報告の引用です。
 欧米における研究では、運動が虚血性心疾患や脳卒中の発症を予防するという研究結果が示されており、日本において、運動を行うことが循環器疾患の予防につながるかについて検討する必要がありました。
 今回の研究において、運動時間が長い人において脳梗塞死亡や虚血性心疾患死亡のリスクが低かったことは、日本人においても、運動による循環器疾患予防の可能性があることを示しています。

 今回の研究の特徴として、運動時間が一番短い人を基準群としては用いず、2番目に短い人を基準として用いたことがあげられます。

 これまでの多くの研究では、運動時間が一番短い人を基準として、循環器疾患のリスクが低下するかについて検討していました。しかし、運動時間が一番短いグループの中には、何らかの病気があるために運動が出来ない人が含まれている可能性があり、その結果、運動の効果を過大評価する危険性がありました。

 今回、運動時間が一番短い人を基準として用いない、より厳密な分析でも明らかな関係が示されたことは、運動による循環器疾患予防の可能性をより強く支持しています。また、歩行時間は脳梗塞死亡と、スポーツ参加時間は虚血性心疾患死亡と関係していました。この結果は、運動の強度によって予防される疾患が変わってくる可能性があることを示しています。

 この結果からは、脳梗塞の予防に一日30分~60分の歩行時間を持つことが有効と言え、もちろんリスクは0にはなりませんが、軽い運動が脳梗塞の予防に効果があると考えます。

 従って、再発の多い脳梗塞ではありますが、一日60分以内の歩行時間を持つことによって、再発を予防できる可能性もあるといえるのではないでしょうか。