群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

大腿骨頸部骨折と栄養

大腿骨近位部骨折の手術前後における肺炎発症の危険因子
Jpn J Compr Rehabil Sci Vol 6, 2015
 目谷浩通ら

 大腿骨近位部骨折の術後合併症として,肺炎がもっとも多く,
3.2%という報告があります。国民衛生動向調査2010/2011では,肺炎の受療率は70歳以上の高齢者で,人口10万人に対して入院患者では150であり,80歳代,90歳代ではその数は上昇すると報告されています。

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 誤嚥性肺炎と関連性の高い危険因子を後方視的に調査しています。

精神障害の並存ならびに脳卒中の既往,入院から手術までの期間,血中ヘモグロビン濃度,血清総タンパク質値,血清アルブミン値が肺炎に関連性の高い因子であるとわかりました。

 厚生労働省が行った平成
22年国民健康・栄養調査では,今回の肺炎群の平均年齢と同様の高齢者におけるBMIは,男性22.49±3.01,女性22.63±3.82であった。これを比べると今回肺炎群のBMI19.89±3.12
と入院時から低い傾向にありました(低体重)。

 脳血管障害の既往のある患者をはじめとして、低栄養で入院した患者では感染に対する抵抗力が弱く肺炎に罹患しやすいことがわかりました。

 直接的に手術の影響ではありませんが、その後の口腔ケアや、栄養摂取量の不足などによって肺炎が重度化することがあります。
筋肉が標準的以上にあり、栄養障害が無く、認知面が良好であれば、頸部骨折をする原因になった”転倒リスク”も低くなるようです。
普段からおいしく食事を摂り、運動をして、抵抗力と体力をつけましょう。

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