群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

ロボットスーツHALの記事

日経デジタルヘルスから
CYBERDYNEロボットスーツHAL」を、急性期脳卒中患者の下肢のリハビリに活用する。そんな試みの結果が明らかになった。下肢の麻痺が軽いほど、効果は大きいという。当院も含め、回復期のリハビリにHALを使う事例は増えているが、急性期患者での事例は少ない。
 「第54 日本定位・機能神経外科学会」で、福岡大学医学部の左村氏が発表された。講演タイトルは「急性期脳卒中患者に対するロボットスーツHAL訓練の有効性の検討:下肢運動麻痺の重症度からの解析」。
 HALによるリハビリは平均で3.9回実施。まずは膝を動かし、その後に座位・起立を訓練。次いで立位でバランスを取り、歩行訓練を行った。
 検証の結果、BIはブルンストロームステージがⅢ、Ⅴ、Ⅵの患者、FIMは3の患者で有意に改善した。ブルンストロームステージがVVIの患者では、10m歩行における歩行速度が高まり、歩数は減ることも分かった。すなわち「歩行のバランスが改善した」としている。
これらの結果は、ブルンストロームステージがⅢ以上、自分で多少動かせる状態の、比較的麻痺が軽い場合にHALによるリハビリの効果が大きいことを示している。
 一方で「麻痺が重いほどHALの有用性は低下する」としており、こうしたケースでは「事前の他の訓練によって生体電位を導出できる状態にすることで、HALによるリハビリの効果が期待できる」としている。
 
 HALの使用頻度はあまり高くないようですが、効果としてはかなりあるようです。特に急性期の発症から早い段階での導入が、その後の回復期リハや、自宅でのADLに影響を及ぼすことは間違いありませんので、当院のHALも早期に活用いただきたいと思います。