群馬リハビリテーション病院リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。伝統的なリハビリに加え、早朝リハビリも施行。さらにHAL、歩行アシスト、足首アシスト、IVES、REOGO-J、Walkaideなどを中心とするロボットリハも駆使して、患者さんが良くなるために奮闘中。

『食べるまで・・』のリハビリについて

 脳卒中や進行性疾患で、うまく食べられなくなってしまう人がいます。これを嚥下障害といい、食事をするとむせてしまったり、食欲が無くなってしまったり、食物が気道に入ることにより、肺炎(誤嚥性肺炎)になってしまったりする状態です。このような症状があると、鼻から管を入れる状態になることもあります。
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嚥下障害のリハビリについて
  まず最初に口腔ケアを行います。口の中が汚い状態では、食べ物はもちろん食べられません。また、話すときにもねばねばの痰があったり、口の中が乾燥していたりしては、上手く言葉も出ません。口の中にある菌が気道に入り、誤嚥性肺炎になることもあります。そのためまず口の中を綺麗にすることから始めます。
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  次に、口や舌を動かす訓練をしていきます。食べるために、上手く動く必要があるところです。私たちは普段無意識に動かしていますが、病気のため、口や舌が上手く動かなくなってしまうことで、食べにくくなります。従って、口や舌が動くように一緒に練習をしていきます。
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  そして、冷たい刺激を使った飲み込みの練習をしていきます。実際の食べ物を使う練習の前段階の練習です。この冷たい刺激で飲み込みが出てくると、食べ物を使う練習が出来るようになります。


  ①~③が上手に出来てくると、ここで内視鏡検査となります。実際に食べる様子を内視鏡を使って検査します。このときに、食べ物が気管へ入らず、きちんと飲み込めているかを確認します。この確認をすることで、安心して、食べる練習へ移ることができます。


  ここでようやく、実際の食べ物を用いた練習になります。食べる量や、時間や、疲労度などの様子を見ながら、楽しみ程度の練習から、食事へとつなげていけるように練習をしていきます。
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  私たちが普段、何気なくしている『食べる』と言うことも、1日の生活の中で1割程度のエネルギーを使っています。つまり、『食べる』と言うことは、体力が必要で、思っている以上に大変だということです。
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  しかし、『食べる』ことは、楽しみでもあり、脳への刺激としてもとても大きなものです。ただ、窒息や誤嚥という危険を伴う行為でもあるため、安全面を配慮しながら進めていく必要があります
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 摂食・嚥下障害の流れについてお話しました。これに関わる専門職である言語聴覚士が当院には15名在籍しています。嚥下障害でお困りの方、当院のSTは強い味方になります。