カナダの研究です。
脳卒中で入院中の患者さんがリハビリの時間以外にもどのくらい歩いているか調べ、それを療法士が患者さんにフィードバックしたらどうなるのか調査しました。
脳卒中患者の両足首に加速度センサーを装着し、1日の歩行時間、歩数、歩調などを記録。
A群の患者には理学療法士から毎日フィードバックを実施し、
B群の患者には、何も教えませんでした。
結果、次のようになりました。
・両グループ共に歩行時間や歩数の増加はなかった。
・しかしフィードバックしたグループでは歩調(ケイデンス)が増加していた。
・よく調べるとフィードバックグループで 歩行速度が高くなり、歩行周期の変動性は低下していたとのこと。
脳卒中患者さんに対しての歩行状況のフィードバックによって、歩行量は増加しなかったが、歩調は増えました。これによって歩行強度と速度が上がり、歩行周期の変動性は減少しました。
ということはフィードバックを行うことにより、歩数や歩行時間に変化はありませんでしたが、さっさと歩くことができるようになったということです。
記事担当:部長さかもと