毎日何気なしに使っている手ですが、よく考えると様々な使い方があります。
例を挙げれば、「掴む」「握る」「挟む」「摘まむ」「捻る」「回す」「叩く」「さする」「すくう」「掘る」「ひっかく」「はじく」「投げる」「受け取る」など、物を保持したり、運んだり、加工したり、運動を起こしたりします。その他にも指を差したり、手を挙げたりして目印としても使われる体の一部です。こういった手の機能の発達は、私たちの先祖が代々、採集・狩り等の農耕生活を送る中で、頭をこらし知恵を絞って道具を発明し、使いこなす事で拡大してきたそうです。
以下の図は、人間の脳の図と、それに対応した身体をつかさどる部位を示しています。この図をみると、手の機能をつかさどる部位の広さが分かりますね。それもそのはず、手の動きには約50の筋群が関わっており、これらの筋が強調のとれた活動が日々のスムーズな手の動きを可能にしてくれているそうです。
手を使うという事は脳を使う事 = 脳の活性化です!!!子どもの時に手を良く動かすと頭が良くなると言われていますが、便利になりすぎた世の中、手を使うことが少なくなったように感じます。便利な家電に頼りすぎず、丁寧に家事をやってみる、そんな余裕を持ちたいなと思う今日この頃です。皆様も自分の手のすごさに目を向けてみてください。
記事担当部署:作業療法室