群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

圧迫骨折で長く寝込まない

 

 火野正平さんのご訃報に接し、心よりご冥福をお祈り申し上げます。

 

 メーカーズマークでの小栗旬さんとの共演が、親父と息子の絶妙な距離感を演出しており、最近では強く印象に残っています。

 

 報道によれば、火野さんは腰椎の圧迫骨折で休業され、体調を崩されたとのこと。体調を悪化させないためには、回復期リハというのも一つの選択肢になると思います。

 

 

 

 腰椎の圧迫骨折は良く見られる疾患であり、痛みで動けなくなることも多いです。

 

 文字通り、椎体が潰れる形で骨折を起こしますが、手術をせず、保存的に加療する場合も多いのが、この骨折の特徴です。

 年齢とともに骨が脆くなっていますが、痛みが強く、安静の期間が長くなると、廃用症候群に陥り、必要以上に日常生活活動ができなくなることがあります。

 

 症状や対応は、下に示しますが、年齢が高くなるほど、早期に回復期リハ病棟へ入棟を考えた方が良いでしょう。

 

 一週間しても動き出せなかったら、リハビリが必要だと考えてよいでしょう

 

 

 当院でもどの位の患者さんがいらっしゃるのか調査したところ、2022年から先月の退院者までで、96例が入院されていました。

 

 このうち、入院中にADLが悪化された方は3例。別の感染症等で退棟されています。これに入棟時に改善が乏しいとして除外された患者さんを除くと、入院中のFIM運動項目の利得が38.76でした。

 

 

 回復期リハ病棟入院料1の実績指数の基準は40ですので、この利得を入院比率で割ると、楽に40を超えます。

 

 この疾患の患者様はADLが大きく改善します。ということは、良くなりやすいということです。

 

 平均年齢は85.9歳。男性31%、女性69%で、2倍以上は女性です。

 

 転倒などで、圧迫骨折の診断を受けたら、長く寝込まないうちに当院の回復期に、お申込みください。

 

記事担当:部長さかもと