入浴は体を清潔に保つだけでなく、気分転換にもなります。しかし夏場は、風呂に入ろうという気力がわかなくなってしまうことがよくあります。高齢者であれば尚更かもしれません。高齢になると体温の調整機能が衰えてくるため、通常暑ければ汗をかくなどして体から熱を放出しますが、高齢者は汗もかきにくくなり、熱中症のリスクも高まってきます。暑い時期を過ごしやすくするためにはシャワーではなく、短時間でも湯につかった方が良いそうです。
~高齢者の夏の入浴のポイント~
①湯の温度は37・38度で、胸の下あたり
湯は熱い必要はなく、つかっている内に段々と体が温まる温度。途中で体を洗う等を挟み、計10~15分入る
②入浴前後に、水をコップ1杯ずつ飲む
脱水予防のため、入浴前後にコップ1杯程度の水を飲む。着替えや風呂上がりに飲む水は、入浴前に脱衣所に用意しておく
➂椅子は浴室だけでなく、脱衣所にも置くとよい
体を洗う・風呂上がりに髪を乾かす等は、椅子に座って行うと楽です
④出入りの際、あるようなら手すりを使う
浴槽に出入りする際は、手すりなどを利用して体への負担を減らす。転倒防止にもつながります
⑤風呂上がりに過ごす部屋は、適度に涼しくしておく
入浴後はゆったり涼む。風呂上がりにそのまま風呂洗いを済まそうとする人もいるが、先ずは体を休ませることを優先します
入浴は寝入りを良くする効果もあるそうです。入浴で上がった体温が、下がっていく間が入眠しやすいそうです。就寝の3時間程前に入浴したら、適度に冷房を利かせた部屋でゆっくり体を休ませて布団に入る、というイメージで1日の生活を組み立てるのも良いそうです。ただし体調が良くない日は、無理に入浴することは推奨されません。
まだまだ暑い日が続きそうですが、高齢者に限らず私たちもお風呂を楽しみの1つとして、1日を快適に過ごせればいいですね。
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