年金のマクロ経済スライドや、老後2000万円問題など、少子高齢化の問題は、今後間違いなく高齢者就労率を上昇に導くものと考えます。
働くことそのものは、社会への参画を維持するものでもありますし、昨日も話したように高齢者でも就労を継続することが、健康寿命を伸ばすことにもつながり、良い面も数多くもっていると考えています。
しかし、年齢とともに体が少しずつ衰え、身体機能が低下してくるという事実もあります。
下は、40cmの台から片足で立ち上がれない人の割合ですが、60代では男女ともに3割くらいは、片足での立ち上がりに支障がでてくるようです。
また、2ステップテスト(最大2歩長)では、身長の1.3倍を超えない人が、60代で半数に達し、このテストではもっと若いころから影響が出はじめています。
こうした身体機能の衰えが、仕事中の転倒事故に繋がり、労災として認知された件数が下のグラフです。
若いころと比べ、男性で5倍、女性で実に16倍という率で年齢とともに増加しています。
これを防ぐには、滑りにくい靴を履くとか、滑らない床材を採用するなど、環境面に配慮をすることや、下図に示すような配慮を行うことが大事と言えるでしょう。
しかし、最初に提示したように、身体機能が落ちてきている人もいらっしゃいますので、機能維持のための活動も大切にしたいと思います。
具体的には下図を参考にすると良いでしょう。
少しずつ体を鍛えながら、ロコモを予防し、どうせ働くなら、楽しく仕事を続けたいものです。
記事担当:部長さかもと