みなさんは、テスト前などは①一夜漬け派②1回の授業ごとに復習を行う派のどちらの方法で勉強していましたか?
人が学習するときには 集中学習と分散学習という2つの学習法があるようです。前者(①)は集中学習、後者(②)は分散学習と言われています。
2023年の論文によると、「分散学習とは、休憩をはさみながら繰り返し学習する方法であり、集中学習とは、学習の完成まで休まず連続的に学習する方法」のようです。
学習を分散すると「思い出そうすると作業」が増えるようです。例えば、「あ、この計算のやり方この間、覚えたなーなんだったっけ?確かこんな形で…」のように、記憶を引き出す作業が増えるとのことです。一般的に脳は、覚えようと記憶しているときより、記憶したものを使おうとしたときの方が記憶に残りやすいと言われています。
集中学習では、後半になると「うん、これはさっき覚えたやつだな」と記憶をなぞるだけの確認作業になってしまいます。
対して分散学習では、頑張って記憶の中から引き出そうとするので、思い出す作業が増えて記憶が定着しやすいようです。(天神サイトより引用)
分散学習で何かをやってみたいものです。
リハビリのブログで学習の話をされてもだから何なの、と思われるかもしれませんが、失語症や高次脳機能障害などでは、この学習が奏功することが多いのです。なので年単位の改善が見込めるということがあります。
大事なことは継続ということで、病院での一夜漬けに近いリハビリにならないよう、自宅復帰後も分散学習を続けていただきたいと思います。
記事担当部署:ST室