群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

【爪のお話】

 先日,杖の長さを調節していたら,親指の爪を割ってしまいました。

 

 幸い痛みも出血もありませんでしたが,短く切っているにも関わらず,気が付くと割れていることが多いのが目下の悩みです。

 

 ということで,今回は爪のお話をしたいと思います。

 

 物をしっかりとつまむ上で,爪は重要な働きを担っています。

 

 人間の指先には骨がないので,もし爪がなければ指先の肉がフニャフニャしてしまい,物をしっかりとつまめません。

 

 爪が長すぎるのはもちろん動作の妨げになりますが,深爪にしすぎるのも,指先の肉が爪からはみでてしまうため,細かい物がつまみにくくなる原因となります。

 

 

 足の爪も同様で,爪があることによって,つま先で地面を強く押すことが可能となり,上手に立つ・歩くことにつながります。

 

 足の爪の力を最大限発揮するために,爪は四角く切って,靴下に引っ掛からないよう角を少しだけ丸くする「スクエアオフ」という切り方が良いとされています。深爪や,爪の両端を深く切り込んでしまう「バイアス切り」にしてしまうと,巻き爪になりやすいため避けた方が良さそうです。

 

 

 爪が割れやすくなるのは,爪の乾燥,栄養不足,鉄欠乏性貧血などが主な原因とされています。アルコールによる手指消毒で爪も乾燥し,割れやすくなる場合があるとのことなので,よく保湿をして,健康な爪を取り戻したいと思います。

 

  記事担当:OT蟻川