群馬リハビリテーション病院(旧沢渡温泉病院)リハビリテーション部です

回復期リハ病棟156床。ロボットリハ稼働中。100名超のリハスタッフで365日リハビリ邁進中。一緒にリハビリがんばりましょう。

筋トレの実施時間

 筋力トレーニング(筋トレ)は、筋力を向上させることを目的に行われます。トレーニングの負荷や回数、トレーニングの頻度を調整することで筋力だけでなく、筋持久力、筋パワーを向上させることができます。

 

 筋トレ実施の有無および実施時間と死亡リスクの関連を検討した研究をご紹介します。退院後筋トレ時間の参考にしてください。

 

 グラフに筋トレの実施時間毎の相対リスクを示します。筋トレを全く実施していない人たちを基準(1.00)とし、実施時間毎の実際のリスクは実線で示されています(破線はリスクがどの程度バラつく可能性があるかを示しています)。

 

 総死亡の場合、週40分で最も低い相対リスク(=リスク比)0.83となっており、全く筋トレを実施していない人と比較すると総死亡のリスクが17%の低いことを意味しています。

 さらに、週140分以降になると、相対リスクは1.00を超え、これは実施していない人と差はなくなります。むしろリスクが高くなっていく可能性を示唆しています。

 心血管疾患発症と総がん発症についても、同じ傾向が見られました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 他の疾患の結果も考えると、筋トレは週に30~60分くらいで実施するのが、すべての死亡リスクを下げる効果がありそうです。

 長時間やっても逆効果になることもありますし、糖尿病以外には良いことがないようですので、糖尿病は筋トレでなく、持久力トレーニングで考えると良さそうです。

 

 無理をせず健康増進を図って行きたいものですね。

 

記事担当:部長さかもと

 

引用文献

Muscle-strengthening activities are associated with lower risk and mortality in major non-communicable diseases: A systematic review and meta-analysis of cohort studies

筋トレ活動は主要な非感染性疾患の低い発症リスクおよび死亡率と関連する:コホート研究のシステマティックレビューおよびメタ解析

Authors: Haruki Momma, Ryoko Kawakami, Takanori Honda, Susumu S. Sawada