和食も体に良いとされますが、今日採りあげる「地中海食」は通常の食事と比べ、心血管イベントを3割も減らすという報告があります。
予防に勝る治療なしと言われますので、食事から脳卒中や心筋梗塞などのいわゆる心血管イベントを減らすことは、健康を維持するために大事だと思います。
最近の研究でも、地中海食に関する調査を20年間の追跡し、心血管イベントの発生率は遵守率が高い群で2割。遵守率が低い群では4割を超えています。ここからも、地中海食の摂取を習慣化すべきであることがわかると思います。
さらにこの研究では、睡眠時間にまで言及しています。
地中海食をとっているのに、睡眠時間が7時間未満と少ないと、心血管イベント発生リスクが1割減に留まるのに対し、7時間以上の睡眠で地中海食を摂取すると、イベント発生リスクが7割も減らせるということがわかりました。
やはり、疾患の予防についても、一つ体に良いことをしたから、それでおしまいというのではなく、いくつかを組み合わせることによって、相乗効果を生み出すモノがあるということにも注意が必要だと思います。
さて、地中海食とは何かについては説明なしでここまでお話ししてしまいましたので、ここからは地中海食について説明したいと思います。すべて守れなくても近づけることは大事ですので、頭に入れておくとよいと思います。
1.野菜・果物を多くとる
2.全粒粉を多くとる
3.ナッツ・ベリー・豆・イモを摂取する
4.オリーブオイル
5.魚介・鶏肉・乳製品をタンパク源とし、牛肉は少なく
6.ヨーグルトやナチュラルチーズなどの発酵食品をとる
7.少量の赤ワインをとる
ビラミッドの横の大きさが、必要量を表しているようです
記事担当:さかもと